速読術
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速読術(そくどくじゅつ)は文章を速く読むための技術であり、時には読書法も含まれる場合ある。読書速度を向上させ、効率的に大量の書物を読破する技術をいったものである。
目次 |
[編集] 概説
速読術を習得するには、視野を広げたり、理解度の向上が必要であるが、さらに情報を引き出す速度を改善する必要もある。速読の目を作るための訓練と、速読の脳を作るための訓練が必要であるといえる。
メディアの形態や時代の要求に応じて、読書は変化しつづけている。中世の修道士と江戸の庶民、また現在の私たちはまったく異なる読書体験をしている。時代に応じて様々な形に変化するメディアに対応するために、その時々の局面に合わせいくつかの読み方を切り替える技術を身につける必要があるという要請から、速読の技術が開発されている。
日本では1981年に速読ブームが起こり、キム式(金湧真が提唱)の「写真記憶」がテレビで実演された。しかし本を瞬間的に見て、写真と同じように脳の中に鮮明に記憶できる能力を身につけた人はほとんどいなかった。加えて、上記のようなイメージ中心の速読では、抽象的な内容の哲学書や、理論的に記述された学術文書を読むことは困難である。これではキーとなる重要な抽象語句の正確な把握ができない。実用的な速読のためには、インプットのための読書力向上が不可欠である。
いくつか速読の方法論があり、かっては上記のような文字を写真記憶するなどの、強く個人の才能に依存する方法が主流であったが、徐々に科学的な訓練方法が確立されつつある。
読解のためには、文書に対応した知識が頭の中にインプットされていなければできない。読書する際、無意識のうちにインプットしてある知識の中から、内容に応じて適したものをアウトプットしている。
このプロセスの速度を上げることが出来れば、実用的な速読を習得できる。
[編集] 状況に応じた読みわけ
ここでは便宜上、速読を全体理解と精読に分類する。全体理解とは、全体を大雑把に理解する読み方であり、あらすじやテーマをとらえて約70%の理解度で読み進める。精読とは正確に理解して記憶に残るような読み方で、情報を分析しインプットするための読みである。樹木に喩えると、全体理解で幹や大枝を捉え、全体のイメージを掴み、精読では葉っぱや花など細かな部分にまで注意を向ける。専門書や試験問題を読むとき、学習するためには、この精読の読み方が中心となる。
[編集] 具体的な訓練方法
一定の間隔を開けた●と●の間を行き来する、2行以上まとめて読むなどの方法、パソコンや専用の機械を用いた訓練法等がある。
簡単に効果を実感できるものとして、以下のようなものがある(ただし速読法はさまざまな種類があるので、これはあくまで一例である)。
- 用意するもの - 興味ある分野の本、ストップウォッチ
- その1 - 1分間にどの程度読めるか、読書速度を計る。
- その2 - 本をパラパラとめくりながら、1分程度活字を眺める。
- その3 - 次に1ページあたり、1秒程度の速度で眺める。こちらも1分程度。
- その4 - 1分間にどの程度読めるか、読書速度を計る。
- まとめ - これで2倍程度の読書速度に向上しているはずである。ただしこれは一時的な効果でしかない。ここから読書速度を向上させたり維持させたりするためには更なる訓練が必要である。
[編集] 速読術の効果と諸言語
[編集] 日本語の速読
漢字は表意文字であるため、イメージ化しやすいという特徴がある。日本語には、漢字とひらがながあるので、漢字に注目して読んでいけば、自然に速読することができる。また、目次ページを最初によく見ておけば、章タイトルで筆者が何を言いたいのかが、理解しやすくなる。
[編集] 英語の速読
多くの日本人は1分間に100語以上の速さで英文を読むことができない。返り読みをせずに、英文を頭から読み下すことが必要である。自然な速さで英文を音読することで英文を読む速さを高めることができる。スローダウンしていない自然な速さのリスニングにも同様の効果がある。
しかし、英文を音読した場合、1分間に150語程度が限界だと言われている。それ以上の速さを目指すのであれば黙読し、内言(心中発声)を止めなければならない。日本語の速読術と同様の方法が必要となるのはこのレベルからである。
名詞や動詞などの内容語に注目し、冠詞や前置詞や代名詞などの機能語を軽く読むと良い。however, for example などのディスコースマーカーに注目し、段落相互の関係をつかむことも必要である。
[編集] 関連項目
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