ロビンソン・クルーソー
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ロビンソン・クルーソー(Robinson Crusoe)は、ダニエル・デフォー(1660-1731年)の書いた小説の主人公。また小説の題名の略称である。主に第1作を指して『ロビンソン漂流記』などともいう。
目次 |
[編集] 概要
1719年に『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』(The Life and Strange Surprising Adventures of Robinson Crusoe)が刊行された。ロビンソンの誕生からはじまり、船乗りになり、無人島に漂着し、独力で生活を築いてゆく。この無人島には時々近隣の島の住民が上陸しており、捕虜の処刑及び食人が行なわれていた。ロビンソンはその捕虜の一人を助け出し、フライデーと名づけて従僕にする。28年間を過ごした後、帰国するまでが描かれている。(第1部)
この小説が好評だったので、さっそく続編(第2部)が刊行された。ロビンソンは再び航海に出て、以前暮らした無人島やインド・中国などを訪れる。さらに1720年にロビンソンの反省録と称する書(第3部)が刊行された。
経済学的な視点からも注目を集めてきた。カール・マルクスは『資本論』の中でロビンソンを引き合いに出して論じている。また、マックス・ウェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中でロビンソン物語を取上げ、主人公の中に合理主義的なプロテスタントの倫理観を読み取っている。同時代の文人ジョナサン・スウィフトが代表作『ガリヴァー旅行記』を執筆したのも、本作の影響が大きいと言われている[要出所明記]。
日本でも幕末に、オランダ語訳書から斎藤了庵により邦訳され、明治5年(1872年)に『魯敏遜全伝』という題で刊行された。子供向けの冒険物語として編集されたダイジェスト版で親しんでいる読者も数多い。
[編集] 実在のモデル
ロビンソン・クルーソーは架空の人物であるが、実際に無人島で生活したスコットランドの航海長アレキサンダー・セルカーク(Alexander Selkirk) の実話を基にしているといわれる。
1704年、航海長をしていたセルカークは、船長との争いが元でマス・ア・ティエラ島に取り残された。マス・ア・ティエラ島は、チリの沖合に浮かぶファン・フェルナンデス諸島で最も大きい島である。セルカークは4年4ヶ月の間、このマス・ア・ティエラ島で自給自足生活をし、1709年に海賊船に助けられた。
1966年にマス・ア・ティエラ島はロビンソン・クルーソー島と改名され、今日では約600人が住む島になっているが、実際にセルカークがこの島のどこでどのような生活をしていたのかという具体的な事は全く分かっていなかった。
1992年に日本人探検家の高橋大輔がこの島の調査を始め、実際に現地で自給自足生活を試みるなどしてセルカークの足跡を追った。2001年に高橋はセルカークの住居跡と思われる場所を発見した。2005年1月-2月に考古学者を含む調査隊を率い発掘調査を行った。高橋が最初に住居跡と思っていた所は、セルカークの年代より新しいスペイン人の作った火薬庫の跡だったが、その下からセルカークの年代の焚き火や柱の跡が見つかった。そして土の中から16ミリの金属片を掘り当て、当時の航海用の器具(ディバイダー)の先端部と一致したことが決め手となった。調査結果は2005年9月15日に世界中で同時に発表された。
[編集] 邦訳書
- 新潮文庫『ロビンソン漂流記』 第1部を収める
- 岩波文庫『ロビンソン・クルーソー』 第1部・第2部を収める
- 中央公論新社『ロビンソン・クルーソー』 増田義郎訳
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 探検家 高橋大輔のブログ:セルカークの住居跡調査隊を率いた日本人探険家
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